40代管理職、父になる。

6歳男児.2歳女児、共働きの父。趣味は自転車。

叱る息子を見て思う。

もうじき3歳になる娘が、とにかく傍若無人というか、素直で良い子なのだけれどとにかく気が強い。

公園で知らないお友達と遊ぶ時も平気で順番抜かし、遊具だって人が遊んでる側から割り込んでいく。

親としては、あーもうスイマセン、コラっ、順番守らなきゃダメでしょ!

といった感じで、公園に行くと毎回気疲れしてしまう。

とにかく譲る気性の息子とは正反対。

 

まぁ、幸いにも親御さんが良い人であったり、お互い様ですねお疲れ様です、といった風で、トラブルにはなってないものの、スーパーやお店等ではそうもいかない。

 

僕は子供達と、毎週末酒屋に行っていて、常連化したとはいえ、高級ワインが並ぶ棚の狭間を、全力で駆け抜ける娘に失神しそうになる。

なのに子供らが酒屋に行きたがるのは、この酒屋さんはコーヒーも有名でカフェを併設してるので、僕が買い物した後、そのカフェで食べるオヤツや、店員さんの優しい対応が大好きらしい。

僕も迷惑だろうと思いつつ、お店の優しさに甘えてしまっているのだと思う。

 

さて、ここ一年はそんな感じで楽しく通えていた酒屋さんも、娘の傍若無人な成長ぶりで、その内高級ワインを叩き割る日が来るのではないか、と怯えている。

 

今日も、店に着くなり娘は全力疾走で店内に飛び込み、僕と息子で後を追うとレジで捕獲されていて「いやー、全力で走ってたので笑、お父さんお待ちしておりました。」と店員さんに引き渡され、恥ずかしさマックス。

 

買い物を終え、お茶しようとすると娘がハシャギ出す。そこに息子が、

「もう!ダメだよ!メッ!」と怒ると、娘がシュンと大人しくなった。

僕が驚くと、息子は得意気に、

「僕が怒ったら怖いからね!」と厨二病みたいに言うので、僕は、

違うよ、

君が優しいから妹はちゃんと言う事聞くんだよ。

いいかい、君も怖い先生と優しい先生、どっちのいう事を聞きたい?

と聞くと、

「優しい先生…。でも怖い先生は怒るから。」

 

そうだろ、妹は怖いから聞くんじゃないよ、君の事を好きだから、ちゃんと聞いてくれるんじゃないのかな?

 

息子には少し難しかったのか、

怖い先生と優しい先生の名前を上げ始めて、僕はそれを笑いながら聞いていたけど、

 

君は優しい。

 

その優しさが、

いつかきっと君を救うと父さんは思う。

そしてその優しさを行使出来る力を身に付けさせるのが、親である僕の使命であると、強く思った休日。

 

僕は管理職をして変わったと思う。

恐怖で人を征圧すると相手の不愉快は自分にとって優越感として返ってくる、悪循環。結果が出るかどうか、と言われたら、もしかしたら征圧する方が効率が良い場合もあるかも知れない。

 

でも、違う。僕らは人としてどう生きるかを常に問われているハズで、結果や数字は二の次であるハズなのだ。

 

人に好かれる必要なんかない。

ただ自分の事を好きでいて欲しい。

 

誇れる自分でいる事は、

そんなに難しい事じゃないと、

父さんは思うんだよ。