サンタになる。
今年は都合、23日にサンタになる親御さんも多いと思う。
ウチも当然そうで、昨日のウチにアマゾンで注文した品物をアンエイで買った包装用紙で包んである。もちろん、手書きの手紙付きだ。
プレゼントは結局、息子の望むドローンは妻により却下、知育玩具に。娘はお買物ゴッコにハマってるので、お店セット的なオモチャを。
喜んでくれるだろうか不安だ。
僕は学生の頃オモチャ屋で一年近くバイトしていたので、包装は余裕で
失敗した。
ぜんっぜん上手く出来なくて、紙はクシャクシャ、僕は汗だくでニットを脱ぎ払い必死で梱包。リボン付けときゃどうにか見栄えするだろう。
さて、後は納屋に隠して、と。
そういえば先日姉から連絡があり、帰省のタイミングで義兄さんが僕と飲みたいと言ってくれてるらしいのだけれど、24日に家を空ける事に甥っ子が「サンタさんを待ってないとマズイでしょ」と言ってるらしい。
実は、姉の家庭では昔からサンタの訪問サービスを利用しているので、甥っ子においてはマジサンタ実在する!となっていて、とはいえ小6にもなってサンタを信じてるワケもなく、彼にとって、
サンタは単なる運び屋、その昔は煙突から来ていたとしても。
という解釈なのだと思う。多分。
かく言う僕も2年前、息子のクラスの子供達とのクリスマスパーティーでサンタ役を演じた。
三歳と言う事でほぼ皆100%信じてたけれど、流石に息子は気が付いて、その様子に僕が秘密だよ、とウィンクすると、
「パパのシャンタしゃん…」と照れ臭そうに笑っていた。
後で、パパはサンタさんに頼まれたんだよ、彼は忙しいからね、と説明すると鵜呑みにしていてホッとしたが、
そもそもなんでこんな面倒臭い嘘をつかないといけないのか。
そんな疑念も、
後ろめたさも、
明日の朝、僕のクチャクチャな包装用紙を躊躇いもなく剥ぎ取って喜ぶ姿に、きっと全部吹き飛んでしまうだろう。
パパはね、君たちが何を貰ったか、そんな事を覚えていて欲しいとは思わない。
パパはね、君たちが笑う、笑ってくれる、その瞬間を宝物みたいに思うんだよ。
遠い未来、そんなパパ達の事を君が笑ってもいい。
でも忘れないでくれ、
君たちがパパの宝物だった事を。
そんな親の想いが、夜空を駆け巡る。
僕はクリスマスが大好きだ。
どうか今年も多くの子供達に、
優しいエゴが降り注ぎますように。
メリークリスマス。