40代管理職、父になる。

6歳男児.2歳女児、共働きの父。趣味は自転車。

謝れない人、許せない人。

管理職なので、そりゃもう色んな報告が上がってきます。

その中で始末書顛末書の類も当然あります。まぁ人間なのでミスもしますよね。

とはいえ、保守管理業務上のミスは致命的で僕の前任の管理者なんかは怒りに任せてミスした人間を吊るし上げてましたね…。

 

当然、その後、ミスは皆隠蔽する方向へ流れます。そして取り返しつかない状態で発覚しても、隠した人間が処罰されその管理者は今も僕の上役って事になってます。

 

ただ、会社としての質は下がり、結果人材の流出へ。今はそれに歯止めを掛けようと奔走してらっしゃいます。

 

こういうの、家庭でもよくある話ですよね。

大小問わずミスは発生します。

で、不利益を被る側はカッとなる。

お客様ならいざ知らず、上司と部下、妻と夫、本来は協力関係になければいけない存在に対して怒りをふりかざすのは、本当に正しい事なんでしょうか。

 

これは断言して良いのですが、

間違ってます。

殆どの場合、ミスの対処に遅れが出るだけでなく、被害は拡大します。

 

僕もミスの報告が上がるとその後の対処を思い「うわぁ、やってくれたなぁ…」

という感情を禁じ得ず、多少なりとも態度に出てしまう事もありますが、

まぁ、責めて事が収まるワケじゃない、なんなら目の前のミスって困ってる人を救ってあげられるのは自分だけだと思い込み、ヒーローになったつもりで事故処理や対策を行うのです。

色んな人に頭下げますが、心の中では

「僕、部下の為にこんな謝ってんす、カッコいいでしょ…」くらいに思ってますね笑。でも結果、事が収まれば皆んなハッピーかと。

 

とにかく怒りの感情をコントロールするのは物事を円滑に進める鍵です。

これは夫婦ならもっと大切だと思いますし、僕も妻とケンカばっかしてた時は、怒りを怒りで返す、その為にワザワザ相手の中から怒っていい要素を探り出す、地獄のような日々を送っていました。

 

その甲斐あってかもしれませんが、

今となっては「怒るの疲れるし、どうせ仲直りするなら怒るの無駄過ぎない?」という境地にお互い達しました笑。

 

謝れない人というのは、謝って良かったという成功体験が無い人なんですよね。これ、プライドとは関係のない、ただの自己防衛なんです。

そりゃ吊るし上げらると思えば自己防衛しますよ。それを「アイツは頭を下げられない、プライドが高い」と一括りにするのは違います。

 

社会的にも「許すとナメられる」という風潮もあるし「謝った方が負け」というのは交通事故でも聞く話、確かにそれも間違ってないのですが、

最も身近な協力関係の人に対して、

それ、

要りますか?

 

本当にプライドが高いのは

「許せない人」なんです。

 

正直、謝る事は簡単で、なんせ腹の中では「謝れる俺偉い」と思ってる僕みたいな奴も居るくらいなので笑。

でも、

許すとなるとかなり難しい。

 

もし、部下や伴侶が謝ってくれないとかミスを隠す様になったら、まず自分が許しているか、という事を考えて欲しいと思います。かく言う僕も常日頃反省してます。難しいです。

 

でも、

本気で謝罪した事を受け入れられた時、誰もが「気持ちは通じた」と思うと思います。

卵が先か鶏が先かみたいな話になりますが、

とにかく相手を許し、そのミス自体に素早く対応してくれる人には信用を置きやすくて、結果、ミスした場合に本気で謝罪してくれる様になる物だと実感しています。(ここまで来たら本人の反省があれば僕的には謝罪なんか要らないのですが。)

 

僕はこれを、

「信頼関係」

と呼ぶ事にしています。